STATEMENT
この制作は、過疎地域における建築家の職能を提示することを目的とし、広島県三原市の南東に位置する佐木島に半移住したある一人の建築家が、島民や島を訪れた人々と共に
1.資材を収集する拠点
2.建築をつくる前後に連関する建築家のための道具を設計・施工したものである。
佐木島における建築家の職能とは、空き家を分解して得られる解体材・耕作放棄地から収集できる素材・島の中で手に入る廃材を収集し、
再配置しながら建築を構成することである。それらは建設・解体に多くの時間と手間を要する非効率的な活動であるが、ヒト・資材間のコミュニケーション
を少しずつ着実に変えていく草の根の活動である。
佐木島だけではなく、日本各地に点在するそれぞれの問題を抱えた過疎地域においても同様のプロセスを踏むことが次の建築や未来を創造する建築家の在り方の一つではないだろうか。 (2025 鶴井)