STATEMENT
これは私の解体材再利用にまつわる原体験である。
バラバラに分解された解体材はひとつひとつ劣化状態、重さ、ヒビや捻じれが違う。
それらが違う形で再利用されようとも、解体される前の重さ・大きさ・質感が伝えるため、屋根の小屋組みをミラーリングするように再構築した。
単純で大胆な操作によって現われた構築物は、垂直に建てれば、梯子のような形であり、地面に倒せば四本足を持つ生き物のようである。
様々な種類の仕事を横断する万事屋のように、使う向きによって様々な使い方を想起させるカタチへと再構築された。
たくさんのヒトと一緒に担いで海を目指した。これまで長い時間を経た小屋の最期を祝福し、廃棄されるはずの解体材に再度命を吹き込むような体験だった。
(2023 鶴井)